ストーリー

CODE:GRADIO

世は宇宙開発途上期、惑星間を瞬時に移動可能な高次元宇宙を見つけ出した人間は、移動手段だけでは飽き足らず、戦争の道具として応用しようと考えた。高次元宇宙の一部を戦闘の為の領域とし、その中ではあらゆる旧兵器が無力となった。そして異次元を生み出し、自在に戦闘行為を行う為に生み出されたロボット兵器は『重機歩兵』と名付けられた。彼らは旧兵器を軽く凌駕し、瞬く間に世界の脅威となる。
重機歩兵の台頭に各々が挙ってそれを欲すると、最悪の凶器はあっという間に太陽系の至る国へと広まっていった。同時に、それらを扱う兵士たちは、本来人間が存在すらできぬはずの異空間で戦うことを余儀なくされていた。

宇宙新暦178年−
地球連邦国東方面軍の重機歩兵部隊でユニットを率いる主人公クラノス。 彼は人として生まれながらアトロフィクシス(ヒトのモザイク種)へ変異し、強靱な生命力を持つようになった青年だ。 アトロフィクシスの持つ身体能力を異次元での活動に生かす研究が始まったばかりの地球で、同じ境遇にある部下達とともに、重機歩兵を駆り戦場を渡り歩く過酷な日々を続けている。

決して拭い去れない社会からのアトロフィクシスへの不信感と偏見。
人間未満の捨て駒と知りながら仲間を戦地へと送り込まなければならない現実に悩むが、 そんな彼を支えるのは不平不満を垂れ流しながらもそばにいる個性豊かな戦友たち。

今日も連邦国の平和を乱す輩を倒すため、ユニットE81は出撃していく。

CODE:GRADIO本編

作成年数が古い為、恥ずかしくなって現在文章は非公開中です。
代わりに現在頭の中で捏ねてるあらすじをブログにまとめています。
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Web小説

■現在「星空文庫」と「小説になろう」で公開中です。下のリンクからは星空文庫へ飛びます。

CODE:GRADIO―本編・存在しない娘
本編より、とある「人質立てこもり事件」に駆り出されたE81の戦いの記録。失われた巨大武器商「井更財閥」の遺産を巡り、主人公のクラノスは協力関係にあるはずの警察を出し抜くよう命じられます。毎度の上層部の無茶振りに辟易としながら、クラノスは彼らの言う「井更家の娘」を探します。

中編・約6万字/2014年10月

CODE:GRADIO―短編・インターミッション
通常訓練を終えてクタクタのマックス、帰路につく前のひと時。

短編・約5千字/2015年11月

Web漫画

■E81日常の一コマ。主人公が基地で刀狩りにあいます。

■CODE:GRADIOと世界観を同じくするBlackRain、主人公と血の繋がらない娘と女医の通院を巡るトラブル。

■こちらもBlackRainより、主人公たちの仕事を親友二人が身をもって教えてくれます。

アトロフィクシスと呼ばれる人間達

人類が高次元宇宙開発に乗り出して以降、地球外から様々な物質や生物が持ち込まれるようになる。 LCウイルスもその中の一つで、ヒトに感染し、体内で増殖する過程でDNAやRNAを傷つけ、身体に変異を起こした。LCウイルスが活動を活発化させると、一定期間は宿主の身体能力や生命維持機能の増強に作用するがやがてオーバーフロー、情緒の不安定化や細胞の硬化などの不調を起こし、多くの人間が短い生涯を閉じることになる。 何よりも驚異的なのはその感染力で、現在太陽系に存在するヒトのほぼ全てがキャリアだと言われているが、発症するのは数パーセント程度だと言される。 現在一度発症したアトロフィック症状の進行を止める手だてはなく、対処療法にとどまる。 近年ではその驚異的な身体機能をインフラ維持から軍事まで幅広く活用する試みが各所でされており、精神状態の安定している者であれば職を得る機会が増えている。

重機歩兵という名の巨大人型ロボット

旧世界崩壊後に急速に普及した偏則演算機、テトラステルコアを頭脳に持つロボット兵器の総称。高次元戦闘領域での戦闘行為を目的に生み出された。十五メートルを超える人型をしており、主にレチルスタンの骨格と、多重弦構造の内殻(人工筋肉)で形成される。戦闘領域での戦闘や重力下での簡単な活動にはイオン/パルスの複合型エンジンを主動力としており、重力を振り切って高速移動するような場合には外燃エンジンが使用されたりもする。
主演算機にテトラステルコアと次元転送システムを搭載する事によって自ら高次元宇宙『戦闘領域』を作り出す事が可能で、領域内では重力下では到底成し得ない機動力と破壊力を発揮する。更に操縦士とコアとの同調率に比例して機体性能を向上させていく特性を持つようにもなる。この戦闘領域は準・高次元宇宙=亜空間とも呼ばれ、星間移動に使われるような完成された次元トンネルと比べ現宇宙との境が曖昧で不安定。これに現宇宙側から障壁対策を持たないものが高速で侵入(または離脱)しようとすると、予測外の宇宙に入り込んでしまう。これを逆手にとって重機歩兵は飛来するミサイルを避ける為のバリアとして使用する事もある。オーバーテクノロジー故か、大変粗削りで凶悪な兵器。

地球連邦国軍

地球連邦国を防衛する地球軍。 大きくは包括的・戦略的に惑星を防衛する「中央軍」(2軍)と地表領土を守る「方面軍」(4軍)の計6軍で構成されている。
方面軍は東方面軍など、東西南北4軍存在し、それぞれ同じ兵科、同じ部隊を組織し、割り当てられた領土を他国の侵略から守っている。 (第1重機歩兵部隊・第2陸上部隊・第3特種陸上部隊・第4航空部隊・第5海洋部隊・第6宇宙軍・第7特種宇宙軍・第8特種重機歩兵部隊)
各方面軍の規模は人口の偏りや地方の情勢に応じて変動するが、現在では西、北が守護面積で拮抗し、南、東と続いている。
中央軍の改称前は地球防衛軍にあたり、後で出来た方面軍を統括する機能をもつが、現在では惑星全土より首都防衛の強化にシフトしており、直轄の部隊は全て宇宙部隊と外向きになっている。また、細かな地方軍(州軍・国境警備軍など)は方面軍の管轄に入り、有事以外に中央軍から干渉を受ける事はほぼない。
地球連邦国軍最高司令官は連邦国防衛長官であり、その下に中央軍大将(将軍)が居る。

第8特種重機歩兵部隊

主人公たちの所属する特種ロボットパイロット部隊。
『特種』は概ねアトロフィクシス兵の事を指し、アトロフィクシスの管理手段が整いつつある近年、第8特種重機歩兵部隊として従来の第1重機歩兵部隊から独立することになった。 比較的早くからできた第2特殊陸上部隊と比べて、扱う兵器の被害の深刻さから設立が大きく遅れた事情がある。
陸上部隊ではアトロフィクシスの強靭な身体能力に焦点をあてているが、重機歩兵部隊では常人より主演算装置テトラステルコアとの親和性が高いとして、人間には耐えられない過酷な環境まで活動を広げる事が可能だと期待されている。
すでに操縦時、常人より多くの負荷に耐えられるとして、アトロフィクシス専用インターフェースの開発も始まっており、従来のオートマチックアクションを取り払いった重機歩兵も出回り始めている。これによってプログラミングの優劣に勝敗が左右されなくなるという売り込みだが、第8特重の内側からも外側からも賛否両論ある。

…ところで、先の火星戦では召集を受けず、他国との戦闘が想定されていない東方面軍はといえば、第8特種重機歩兵部隊の規模を最小限にまで縮小しており、現在では操縦士が十名を切るなど存在感が非常に薄れている。指揮官達(主にクラノス)も規模拡大に積極的でなく、おかげで他のユニットが敬遠する雑多な任務に回されるようになり、遣いっ走りとあだ名がついたのではないかと実しやかに囁かれている。

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